2012年6月26日火曜日

関連書籍

併せてどうぞ!


「女子高生ちえの社長日記シリーズ」甲斐荘正晃
「投資ミサイル」竹内謙礼

タナカでも楽しく読めたビジネス書です。どちらも物語の体裁をとっていて、「The Goal」のようにケーススタディができますが、企業や投資について、一歩引いた目線でとらえる特殊な設定が妙に分かりやすいのです。とはいえ「もしドラ」ほど抽象的ではなく、今の社会人生活に近い内容なのがありがたい。入門用としておすすめです。


2012.6.26 ビジネスに効くホンタナスペシャル

会社員でありながらビジネス書を読もうとしないタナカの前に、一人のリスナーが立ち上がった!今回は数々のビジネス書を読んできたタナカの友人、ザキさんこと篠崎氏をお招きし、これぞと思う一冊を紹介してもらっちゃいました。話はビジネス書全般にひろがり、共通する独特の文体、セールスツールとしての役割、ビジネス書というジャンルとは?などなど、本としての楽しみ方を縦横無尽に掘り下げます。タナカとナリタの大きな資産になったスペシャル一時間半、これを聞いたらあなたもビジネスパーソン?!(効果には個人差があります)。
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2012年6月19日火曜日

関連書籍

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「エンデュアランス号漂流」アルフレッド・ランシング
遭難もの好きだったら避けては通れない、名作中の名作。二十世紀初頭、アーネスト・シャクルトン船長とのその仲間たちによる、南極圏にて22ヶ月ものあいだ繰り広げられた生還までの道のりを描いたノンフィクション。一人の落伍者も出さなかったことがいかに奇跡的な偉業であるか、読む前では絶対に想像できない、つまり読むしかない一冊です。こういう冒険譚では「自分だったら誰の役がいいか」と考えるもので、タナカはリーダーよりもサブリーダー的な配役(ギバちゃんとか)に親近感を覚えます、そうなのです。

2012.6.19 個人の魂を描く 〜「羆嵐」の感想から〜

獣害事件の恐ろしさ、人間の弱さを堪能したところで、「あえてノンフィクションという形態を取る意味とは?」という問いがわきあがったナリタ。小説よりも奇なる事実を描く、極限の人間心理を垣間見る、などなど、ノンフィクションの面白さを掘り下げていく中で、タナカとナリタは吉村昭作品のもつ「人を描く」ことの奥深さに気づかされます。淡々と、長くは語られない物語ですが、やはりその重みと深みは読み返し系ならではの味わいがありますね。最後までお楽しみに!

2012年5月30日水曜日

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企画展「世界の終わりのものがたり ~もはや逃れられない73の問い~」
http://www.miraikan.jp/sekainoowari/
お台場の日本科学未来館で開催中の特別展示です。タナカも行ってきました。世界が終わるものだという前提で物事をとらえ、考えるという発想はなかなかどうして興味深いもので、警鐘を鳴らす系のエコうさんくさい展示とは一線を画していました。さまざまな問い、そしてさまざまな人の考え方に触れ、自分の中で”終わる”ということへの考え方が浮き彫りになっていくようでした。特設サイトでも「問い-答え」の片鱗を見ることができます。なんともタイムリーな企画は6月11日(月)まで!

2012年5月10日木曜日

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「セックスのあと男の子の汗はハチミツのにおいがする」
「Girl's 寓話」

@tokokick さんが言及されていた「草子のこと」という短編がどちらにも収録されています。

2012年4月14日土曜日

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「星守る犬」村上たかし(漫画)/瀧本智行(映画)
すみません数時間前に映画みたばっかなんですが、それでも取り上げたのはこの映画が「犬を飼う」の逆だったからです。つまり、犬が人を看取るというものだったんですね。
死後半年たった身元不明男性の白骨死体、そして死後約一ヶ月の犬の死体が、北海道のとある原野で発見されたところから物語は始まります。社会風刺、と、一言でかたづけられない重く苦しい(切ないどころではない)内容でしたが、世の中はこんなにもままならず、それでも美しい絆が残されていることを、名俳優、名舞台、そして名犬(!)が優しく伝えてくれる作品でした。他の「動物ー子供」のお涙頂戴ものとは違います。漫画も読んでみようと思います。

2012年3月28日水曜日

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「海街Diary」吉田秋生
こちらも「ラヴァーズ・キス」と同じ世界観で鎌倉を舞台にした作品です。両親が出て行った家で暮らす社会人の三姉妹のもとに、中学生の異母妹がやってくるところから物語は始まります。複雑な家庭環境、大人の失恋、不器用な初恋、などなど、それぞれの姉妹が不安や悲しみにもまれながらも、鎌倉の美しい景色の中で仲良く(?)家族としての生活を共にしていく日々が描かれます。「ラヴァーズ・キス」との共通のガイドブック「すずちゃんの鎌倉さんぽ」と併読すれば、より鎌倉の舞台設定を楽しむことができます。

2012年2月14日火曜日

2012.2.14 好きなものは好きといえる気持ち抱きしめてたい〜「自分へのごほうび」の感想から~

この本に収められた様々な「自分へのごほうび」エピソードは住吉美紀さんの「好き」レーダーの柔軟さ・きめ細かさのようなものを如実に表していますね。好きなものは素直に好きと感じて喜ぼうという彼女流の生き方のエピソードに触発され、タナカ・ナリタも自分たちの好き嫌いをあれやこれやと好き勝手論じる回になりました。春先と花粉症と空気清浄、クシャミと笑い方の個人史、バナナマン日村勇紀と笑い方の伝染、ヨガと集中と達成感、キンモクセイの香りと見栄、セックス・アンド・ザ・シティとブリジット・ジョーンズの日記にまつわる(根拠なき;伊集院光的)非モテ説、面白い・つまらないと伝えることの責任と1Q84とナポレオン狂、自分の好き嫌い/興味への好き嫌い/興味、人の琴線の個別性・主観性――これらのキーワードのどれかひとつにでも興味を持たれた方、どうぞ聴いてみて下さい。(ちなみに当然ですがタイトルは槇原敬之「どんなときも」の歌詞より一部抜粋でした)

2012年2月8日水曜日

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「七面鳥を追いかけて」島津有理子
こちらは現役NHKアナウンサーによる初エッセイ集。著者は「おはよう日本」のメインキャスターを経て、現在はニューヨーク特派員として毎週金曜日「おは日」内のNYスタイルというコーナーを担当されています。裏話など含め、「おは日」ファンのタナカとしては見逃せない内容ですね。意外にもあの西原理恵子との交流があり、イラストが面白さに華をそえています。

2012年2月1日水曜日

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「奇面館の殺人」綾辻行人
タナカの心の声が聞こえたかのように、謎解きのワクワクを楽しませてくれるシリーズ最新作がやってきました!!著者の遊び心とミステリの情熱がふんだんに盛り込まれた、文字通りトリッキィな一冊に仕上がっています。タナカはこれでご飯三杯いけます。至福の時間でした。