2015年8月30日日曜日

Add書きー「大泉エッセイ」関連

 現状維持というキーワードから僕は福岡伸一氏の著書『動的平衡』を思い出していた。

 福岡氏は『生物と無生物のあいだ』で有名な生物学者であるが、その『動的平衡』の中では、生命活動というものは常に何かが入ったりまたは出ていったりしているが、見た目には大きな変化が起こっているようには見られない、動的であるが平衡状態にあるものである、と述べていた。その概念は「八年で人間の全ての元素が入れ替わる」と言っていた高校生物のM先生の記憶とあいまって、僕の中ではかなりしっくりくる概念として心に残っていた。

 ここで大泉氏が「現状維持でいいと思った男に現状維持ができるのか」と言ったことに関して、僕は現状維持は平衡状態と同じなんじゃないか、と思った。多くのことを得て、多くのことを失いながら、それでも前向きに生きていく姿、しかしながら他人からは「いつもの大泉君」と思われる姿、それが彼の言う本当の現状維持なんだろう、と。

 実際、このエッセイを読むまで僕の中の「大泉洋」のイメージは良くも悪くも維持されていたし、大泉氏の「楽しみたい、楽しませたい」という欲望(気持ちというより、欲望)がある限り、そのイメージは「現状維持」され続けられるだろうと思う。動的平衡状態の生命体として、その姿は文字通り生き生きとしているに違いない。これからの活躍にますます注目したいところである。

 ちなみに感想回冒頭「なりたくん!」と言ったのは本当は大泉洋のモノマネのつもりだったのだが藤村Dだと勘違いされてしまった。僕のモノマネの精度の低さ、そしてナリタ氏のストライクゾーンの狭さはホンタナ開始以来全く改善されていないが、これにめげずに続けることでホンタナの現状維持ができることもまた事実なのである。(タナカ)

2015年8月25日火曜日

2015.8.25 一生どうでしょうするためには 〜「大泉エッセイ」の感想から〜

自他ともに認める大泉ファンであるナリタにとっても、あらためて響くものがあった本作。「現状維持でいいと思った男に現状維持ができるのか」「帰るところがあるから安心してどこまでも行けるのだと思う」ー。大泉洋の原点であり目標である「TEAM NACS」と「水曜どうでしょう」は、まさにこの言葉によって表されるような気がします。今後の大泉氏の変化にも益々期待が高まります!

19:05〜 ホンタナ的ライフハック「動画撮影とWifiの関係」
27:20〜 感想回
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2015年8月18日火曜日

2015.8.18 「大泉エッセイ 僕が綴った16年」大泉洋

「知ってるでしょう?大泉洋でございます」今やひとりの名俳優として多くの作品に登場するようになったMr. 大泉。「水曜どうでしょう」で一躍有名人となった20代、全国区へと大きな躍進を遂げた30代、そして40代となった現在ー。その時々に巡らした想いをその時々の筆力で描いた本作は、まさに彼の歩んできた道のりそのもの。その生き様はそこまで彼の大ファンでもなかったタナカを揺さぶり、刺激します。

12:14〜 私も投稿してみました「とある技術の協会誌ふたたび」
23:09〜 紹介回
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2015年8月11日火曜日

2015.8.11 教えること、育てること 〜「北村薫の創作表現講義」の感想から〜

創作活動のみならず、教育についての指南書としても「いい本だ」と太鼓判を押したナリタ。自分なりの道を見いだすために必要な技術や経験を伝えることは、容易ではありません。自分が見つけた「良いもの」を、他者に押し付けず、かつ興味を持ってもらうためにはどうすればよいのか。創作を通じた人と人との関わりについて話題が膨らみます。

11:57〜 古典コテン「ねむい」チェーホフ
20;57〜 感想回
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2015年8月4日火曜日

2015.8.4 「北村薫の創作表現講義ーあなたを読む、わたしを書く」北村薫

お待たせしました!夏休み明け、201回目の配信としてお届けするのは、ミステリの名手による講義録です。作家、歌人、編集者、さらに学生たちをも交えて「表現すること」について様々な角度から分析・実践した本作。なかなか進まないコーナー”妄想族”の一助となるか?!配信101回にまつわるメールも紹介されたりと、ホンタナの来し方行く末を見通す回をお楽しみください!

4:54〜 メール紹介
24:45〜 妄想族
37:48〜 紹介回
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