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2020年3月31日火曜日

2020.3.31 国家と国民は瓜二つ 〜「V フォー・ヴェンデッタ」の感想から〜

ガイ・フォークスの仮面が魅せる表現力に圧倒されたタナカ。しかしながら、独裁者サトラーと反逆者"V"の、飴と鞭を使い分けて民衆に影響を及ぼす手法は実は似ているのではないか?と感じます。それに対しドクターキドは、かつてイングランドであった宗教対立とガイ・フォークス・ナイトについて解説し、この映画の根底にある理念について迫ります。国家と民衆とのあり方について、人ごとではない問題として語ってみました。

21:04〜 翻訳かっ!「十五少年漂流記」ジュール・ヴェルヌ
35:58〜 感想回
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2020年2月4日火曜日

2020.2.4 確たる主題のリフレイン 〜「マチネの終わりに」の感想から〜

四十代前後の人々に届け!とタナカが紹介した本作は、確かに同世代のナリタの心にも届いたようです。しかしながら、「平野節」とも言える主題を繰り返す物語構成が気になって仕方ないナリタ。作品におけるテーマが確立していると、読者の自由な解釈は逆に束縛されてしまうというジレンマ。物語に深みがあるからこそ「逆算はできるけど、したくない」と悶えるナリタの姿は、読者としてのあるべき姿なのかもしれません。

16:20〜 翻訳かっ!「The Martian "Young Readers Edition"」Andy Weir
26:57〜 感想回
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2018年6月12日火曜日

2018.6.12 我ら皆スティーブンス 〜「日の名残り」の感想から〜

ノーベル文学賞作家の作品を堪能したナリタ。何かを成し遂げたとは言えなくとも、それでも自分は誇り高き仕事をしたんだ、と自分自身に言い聞かせる主人公。その後の茫漠とした人生をどう生きるか、という切ない問いに、成田は同情を禁じ得ません。老いるということ、後悔や失敗を抱え続けることは、人であれば誰しも避けては通れない道です。主人公スティーブンスは私たち自身の未来の姿でもあるのかもしれないのです。

15:16〜 翻訳かっ!「ユナイテッド・ステイツ・オブ・ジャパン」ピーター・トライアス
27:25〜 感想回
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2017年2月28日火曜日

2017.2.28 「生還」ベック・ウェザーズ

1996年5月10日、エベレスト登山中に八名が遭難するという、エベレスト登山史上有数の惨事が発生しました。著者のベック・ウェザーズはこの登山に参加し、遭難し、そして奇跡の生還を遂げた男であり、この本の冒頭はその遭難劇から始まります。しかしながらタナカはこの本のタイトルには「遭難からの生還という意味だけではない」と読み解きます。一人の男、そしてその家族親戚がたどった苦難と救済のドキュメンタリーをお楽しみください。

15:28〜 翻訳かっ!「翻訳百景」越前敏弥
34:47〜 紹介回
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2015年6月30日火曜日

2015.6.30 「K-20 怪人二十面相・伝」佐藤嗣麻子

邦画活劇を紹介します。第二次世界大戦を免れた「もうひとつの日本」にて、攻防を繰り広げる明智小五郎と怪人二十面相。サーカス団員の主人公は、ひょんなことから怪人二十面相の濡れ衣をきせられ、その誤解を晴らすべく本当の二十面相の姿を追い求めます。「本格推理」のエッセンスと、サービス精神あふれる娯楽性とを見事に両立させた、日本の新しいエンターテイメントをお楽しみください。

9:19〜 古典コテン+翻訳かっ!「翻訳の難しさ」神西清
27:59〜 紹介回
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2014年9月23日火曜日

2014.9.23 「男子厨房学(メンズ・クッキング)入門・料理の四面体」玉村豊男

秋です!食欲の秋が今年も始まりました。様々な土地の食を愛し自身も料理好きなエッセイスト、玉さんこと玉村さんの料理指南書をご紹介します。「料理とは愛情ではない、技術である」「刺身はサラダである」など、料理の根本を見直し、レシピに頼らない自由な料理を楽しむための解釈・発想は目からウロコ!料理を作る人も食べる人も、すべての食を愛する男女におすすめです。

14:05〜 翻訳かっ!「雑誌MONKEY」
25:15〜 紹介回
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2014年8月12日火曜日

2014.8.13 ドーゲンはいらない 〜「Brain Valley」の感想から〜

科学的素養をふんだんにもりこみ、豊富な参考文献を駆使して練り上げられた作品に感心したナリタ。しかしながら、そこまでサイエンスサイエンスしていたからこそ、大きな山場を迎えるためだけに設定されたオカルティックな展開に不満が残ります。大人気ドラマ「LOST」の登場人物を例に、ナリタが求める科学者としてのSF像、そして小説像について話を繰り広げます。

18:40〜 翻訳かっ!「自動車」アーサー・ヘイリー
31:25〜 感想回
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2014年7月1日火曜日

2014.7.1 ファンタジー・不条理・ステップバイステップ 〜「ジュマンジ」の感想から〜

サイコロの目によって決定される不思議現象の「脈絡の無さ」に納得のいかないナリタ。不条理性をむしろ良しとするタナカとの議論は様々なファンタジー作品にまで及びます。そして今年も半分をすぎたところで新コーナーも始まります!

12:27〜 新コーナー「翻訳かっ!」
31:08〜 感想回
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