科学技術だけでなく、ある意味で狂った舞台設定の中で描かれる人間性が魅力的な小川作品なのですが…もはや人間ではない存在が右往左往する物語に戸惑うナリタ。人としての価値観を問いかける”思考実験”という、あらたなSFの魅力について語ってみました。
11:05〜 メール紹介コーナー
27:16〜 感想回
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書評番組『ホンタナ』!本好き会社員タナカと本読みたい学者ナリタが、読書の楽しみやオススメ本について行きあたりばったりで話を繰り広げます。隔週火曜日配信中!(収録日と配信日は異なる場合があります)
2013年12月10日火曜日
2013年7月9日火曜日
2013.7.9 「スティル・ライフ」池澤夏樹
池澤夏樹の原点に迫る作品を紹介します。科学と文学の融合を瑞々しい文体で描いた表題作に加え、父娘の間の距離感が独特の表現で描かれる「ヤー・チャイカ」の二つの短編の魅力について語ってみました。フリートークではご存知ザキさんからの興味深いビジネス書の読み方についても紹介しています。
11:15〜 私も投稿してみました『伊集院光の深夜の馬鹿力・空脳のコーナー』
35:50〜 作品紹介
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11:15〜 私も投稿してみました『伊集院光の深夜の馬鹿力・空脳のコーナー』
35:50〜 作品紹介
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2013年5月21日火曜日
2013.5.21 祝二周年!ホンタナマイルストーンスペシャル
お待たせしました!今週はホンタナのスペシャルウィーク第一弾、素敵なゲストをお招きして「自分のマイルストーンになった作品」について盛り上がって参ります。本や映画との出会いはいつもわくわくするものですが、自分の人生に影響を与える作品に巡り会えた時の衝撃はいつまでも色褪せないものですよね。今回はゲストに衝撃を与えた作品群の中から二冊をご紹介いただき、作品の魅力はもちろん、それらが影響を及ぼした人生の局面の話をたっぷり語っていただきます。自分が好きな作品を他の人と共有する喜びにあふれる、ホンタナの理想形のような回となりました。お楽しみください!
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2012年11月13日火曜日
2012.11.13 不満がないということ 〜「第六大陸」の感想から〜
ホンタナ第12回以来の小川一水SF第二作品目となりました。「第六大陸」のような上下二巻の長編小説に挑む小川一水と、「老ヴォールの惑星」などの短編小説に挑む彼との作風の違いに関してタナカ・ナリタが思うところを述べ合う感想回となりました。ナリタをして(ガメラ2のときのような)「そんなわけねえだろ」というような感情を一切抱かせないような徹底的に綿密な取材に裏付けされたこのSF小説はタナカ・ナリタに何を感じさせるのか。どうぞお楽しみ下さい。
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2011年7月19日火曜日
2011年6月28日火曜日
2011年6月22日水曜日
第6回 関連書籍
併せてどうぞ!
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「自分の中に毒を持て―あなたは“常識人間”を捨てられるか」岡本太郎
自伝的エッセイについてはあまりぴんとくる物に出会ってこれなかったナリタですが、これは彼の記憶に残る数少ない一冊。これだけ情熱、一貫性とエネルギーで駆け抜けるようなスピード感で一冊書ききってしまう筆力に驚いたのを覚えています。底に書かれた言葉はどれも正直であるがゆえに厳しい物ばかりで、兜の緒を無理矢理グイグイ締め直される思いがします。特に印象に残っているのは以下の部分ですかね。
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「自分の中に毒を持て―あなたは“常識人間”を捨てられるか」岡本太郎
自伝的エッセイについてはあまりぴんとくる物に出会ってこれなかったナリタですが、これは彼の記憶に残る数少ない一冊。これだけ情熱、一貫性とエネルギーで駆け抜けるようなスピード感で一冊書ききってしまう筆力に驚いたのを覚えています。底に書かれた言葉はどれも正直であるがゆえに厳しい物ばかりで、兜の緒を無理矢理グイグイ締め直される思いがします。特に印象に残っているのは以下の部分ですかね。
ぼくは“幸福反対論者”だ。幸福というのは、自分に辛いことや心配なことが何もなくて、ぬくぬくと、安全な状態をいうんだ。(中略)なお、ナリタがこの著書を知るきっかけになったのはブログ「凹レンズ〜まとまりのない日記〜」のこのエントリでした。
たとえ、自分自身の家がうまくいって、家族全員が健康に恵まれて、とても幸せだと思っていても、一軒置いた隣の家では血を流すような苦しみを味わっているかもしれない。(中略)
ニブイ人間だけが「しあわせ」なんだ。ぼくは幸福という言葉は大嫌いだ。ぼくはその代わりに“歓喜”という言葉を使う。
危険なこと、辛いこと、つまり死と対面し対決するとき、人間は燃えあがる。それは生きがいであり、そのときわきおこるのがしあわせでなくて“歓喜”なんだ。