今回は「発作的座談会」でゲスト出演していたカヌーイストの野田知佑氏の著作の中から一冊紹介したいと思います。国内外の川をカヌーで下ってきた野田氏は本作によってカナダ・アラスカの大河に魅せられていき、以後このアラスカ通いは著者のライフワークとなっていきます。蚊の大群、変わりばえのしない風景、熊の危険、無愛想な原住民・・・およそ日本の川のもつ繊細さとは全く異なる環境。それでも、この河に戻ってきたくなる、またこの河を漕ぎたくなる理由とは。現代人が忘れてしまった自由と、それを謳歌する強さなど、著者の半生もふまえて「自由を追い求めること」の奥深さに迫ります。
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