2014年10月28日火曜日

2014.10.28 「書くことについて」スティーブン・キング

 ついに(?)タナカが翻訳本を紹介します。あの巨匠、スティーブン・キングが作品を生み出す=書くことについて赤裸々に綴っており、ファンでなくとも創作の楽しみと苦しみを感じることができます。いわゆる日本人的な謙遜とは違う、ヒットメーカーの正直な物言いが英訳風の口調とマッチして読みやすかったタナカ。ついに海外作品に進出できるのか?!

10:51〜 解説の解説「神に迫るサイエンス」瀬名秀明監修
45:03〜 紹介回

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2014年10月21日火曜日

2014.10.21 映画には終わりがある 〜「ミセス・ダウト」の感想から〜

名俳優の華麗なる軌跡に惜しみない賛辞と哀悼の意を示すナリタ。無意味なのかもしれませんが、もしパーキンソン病でなかったら、もし舞台俳優だったら…と考えずにはいられれない二人。続編を最後まで望んでいた「ミセス・ダウト」は、彼自身が望んだもうひとつの人生だったのでしょうか。想いは未完のまま、作品は人々の心に残り続けます。

16:07〜 古典コテン&翻訳かっ!「夜と霧」ヴィクトール・E・フランクル
36:15〜 感想回
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2014年10月14日火曜日

2014.10.14 「ミセス・ダウト」クリス・コロンバス

2014年8月11日、ひとりの男がこの世を去りました。ロビン・ウィリアムズーー映画好きなら知らない人はいないであろう名俳優であり、タナカもナリタも大好きな役者です。今回は彼の出演作の中から、これまた超有名な代表作を紹介します。夫婦と家族の危機に奮起する主人公ダニエルは、家政婦ミセス・ダウトファイアに扮して家族の絆を取り戻そうとするが…?!と、これだけの要約ですでに思い出し笑いをしてしまいます。ご覧になった方も多いと思いますが、ぜひまた脳内再生してみてはいかがでしょうか。

多くの素晴らしい作品を本当にありがとう、そして天国での次回作にも期待してます。

12:30〜 メール紹介コーナー
21:33〜 紹介回
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2014年10月7日火曜日

2014.10.7 (後編) デカルト派料理学、あるいはフード変換の生成文法を巡る10の覚え書き 〜「男子厨房学(メンズ・クッキング)入門・料理の四面体」の感想から〜

人間的活動たる言語と料理の根源的相似を巡る言語学者ナリタの感想後編はついに、玉村豊男氏が料理学に関して成し得た概念転換は、まさにノーム・チョムスキーが言語学に関して成し得た認知革命に比するものではないかという主張に至ります。(6)過剰生成;フード変換が全て食べられる料理だけを出力する保証はない(言語の生成規則が全て正文のみを作り出すわけではないことと同様に)、(7)内包(intension)の重要性:レシピが料理の全てではないように、辞書や文の集合が言語の全てではない、無限のレシピを作り出すフード変換こそがリアルな概念だ、(8)フード変換は逆写像も可能(周富徳さんの中華料理レシピの再構築のしかたなど)、(9)フード変換の回帰性こそが無限性を生み出す、(10)「人間は塩を利用することを知った時に料理を発見した」のではなく、「人間は人間としての生を生きはじめた時に料理の素地を与えられていた」のではないか。長大かつ複雑な感想ですが、少しでも楽しんでいただけたら幸いです。

0:00〜 (6), (7)
17:31〜 (8)
36:39〜 (9), (10)
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