2015年3月31日火曜日

2015.3.31 木馬の時間 〜「旅の人、島の人」の感想から〜

親と子の島での新しい発見の日々、そして影のように寄り添う大震災の記憶。時の流れの一瞬のきらめきを詠むエッセイに考えさせられたナリタ。短い言葉の組み合わせで、人の生き死にをも描きうる「短歌」の魅力とは何か?分からなければ、やってみるしかない!ということでナリタ発の新コーナーも発足します。お楽しみに!

15:52〜 感想回+新コーナー
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2015年3月24日火曜日

2015.3.24 「旅の人、島の人」俵万智

誰もが知るところの歌人、俵万智のエッセイ集をご紹介します。東日本大震災をきっかけに著者とその息子は石垣島へと移住しました。そこで遭遇する自然味あふれる経験をエッセイと短歌のコンビネーションで描き出す本作。著者の心の動きや短歌のもつ深みが読み手にも優しく届くことにタナカは感銘を受けます。そして息子さんのセンスにも脱帽!

16:18〜 妄想族「SFにおける科学者」
45:39〜 紹介回
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2015年3月17日火曜日

2015.3.17 本棚に残る条件 〜「フィンランド・サガ」の感想から〜

案の定この作品に困惑を隠せないナリタ。面白くなりそうな片鱗を見せながら、やはり作品としては微妙の域を出ない内容は残念としか言いようがない。にもかかわらず、本断捨離を繰り返すタナカの本棚に残り続ける理由とは何か。物語にかけるタナカの嗜好がまたひとつ明らかになります。

13:40〜 古典コテン「非暴力」マハトマ・ガンジー
23:52〜 感想回
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2015年3月10日火曜日

2015.3.10 「フィンランド・サガ(性)」吉田貴司

フィンランドの風土を語る上で欠かせないサウナ。本作では、日本プロサウナチャンピオンがサウナで人々と時間を共にします。…そう、それだけなのです。フィンランドとサウナとの文化的考証や、悩める現代社会における癒しや、短編として洗練された物語展開など、本来ならオススメしたいポイントを全くスルーして、物語はただひたすら汗を流すだけ。いや、それこそが本来の「サウナ」なのか?人がサウナに入るのは「そこにサウナがあるから」なのか?考えれば考えるほど分からなくなる、異色作です。

23:38〜 古典コテン「茶の本」岡倉天心
34:35〜 紹介回
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2015年3月3日火曜日

2015.3.3 絶対妄想力 〜「原稿零枚日記」の感想から〜

「これは…かなわんわ!」とナリタが叫んだ!虚構と現実、彼岸と此岸を行き来する作品は多かれども、それらを結びつける本作の妄想力にナリタは打ちのめされます。非凡なる物語を生み出す原動力となる「事象と事象とを結ぶ力」は、いかにして生まれ、いかにして育まれるのか。小川作品の素晴らしくも恐ろしい妄想力の魅力について語ってみました。

12:37〜 古典コテン「書物を愛する道」柳田國男
20:57〜 感想回